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2016年09月01日

【ザ・しょくば】2016.9.1

相模原障害者殺傷事件から1カ月。ヒトラーに重なる「優生思想」が問題とされている。しかし、優生思想に結びつく優位性と劣位・劣性の強調は、私たちの生活にはびこっている。経済的な力や効率をもとにした価値基準。公務と民間、非正規雇用と正規雇用、職場のなかにも効率至上の能力評価がある。社会の生産性にとって役に立ち、使えるか使えないかの基準が「私」や「あなた」のなかに全くないのか?と。▼言葉にならない憤りがある。と同時に、私の意識や生活にも突きつけられるものがある。▼公共性のある福祉に従事する施設職員には、公務関連の労働者が多い。NHKで事件についての報道がされた。そこでの一コマに、知的障害者施設「近江学園」を設立した糸賀一雄氏の残した「この子らを世の光に」という言葉が添えられた。「障害者も健常者もともに生きていける社会」という思想に体現された言葉。▼現在は民営化された醍醐和光寮で、「この子らを世の光に」をスローガンにした、たたかいの歴史がある。当時、40数人の定員を71人定員に増やす提案に対して、労働条件の改善や職場の体制の問題などを地域住民と一緒に取り組み、増員闘争を盛り上げた。詳しい背景は知らないが、京都市職労が、糸賀の思想を受け継ぎたたかったという歴史がある。▼職場の中では簡単ではないこともある。しかし私たち一人ひとりが訓練され、教育されなければならない課題だ。(赤髭)