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2017年03月30日

【ザ・しょくば】2017.3.11

電通の新入社員が月100時間を超える残業の末、うつ病を発症し、自殺するという痛ましい事件が起きたことは記憶に新しい。人間が人間らしく生きることさえ許されない労働の実態には怒りを覚える。▼電通は、先日、200人以上の緊急増員と一部業務の機械化など、労働環境改革で70億円程度を投資すると発表した。その結果、今年度の業績予想は減収減益となるらしい。少しは改善されるのかと安堵する反面、本来は労働者に分配されるはずだったものが、企業の利潤として搾取されていたことに気付かされる。同時に、これは氷山の一角でしかないことにも気付かされる。年間200人を超える過労死。労働基準監督署の指導の結果、年間100億円に及ぶ賃金不払残業の割増賃金の支払い。▼他人事とは思えない。京都市役所は毎夜、日付が変わっても窓から電灯の光が煌々と漏れている。しかし、深夜残業の実態は闇に包まれたままだ。本庁協が実施した超勤アンケートでは、「月60時間を超える超過勤務や22時を超える超過勤務は申請しない」という職員がそれぞれ数割に達している。▼今年度の確定闘争において当局は、「時間外勤務の縮減に向けて具体的な措置を検討する」と回答した。そして先日、人事委員会事務局による職員向けの時間外勤務に関する意識調査が行われた。どのような結果が示されるのだろう。一刻の猶予もない。被害者が出る前に。(颯吉)