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2017年04月27日

請求棄却 保育を守るべき司法の役割放棄した判決 「青いとり保育園」不当解雇事件裁判

請求棄却 保育を守るべき司法の役割放棄した判決
「青いとり保育園」不当解雇事件裁判

 4月19日13時10分から、京都地裁で出された「青いとり保育園」不当解雇事件裁判の判決は、原告6人の訴えを認めず、請求を棄却するという原告敗訴の不当判決でした。
判決後の集会は、原告・弁護団等から「司法の役割を放棄した判決に強く抗議する」旨の声明が出され、集まった支援者とともに、引き続き保育と雇用を守るたたかいを続ける決意が表明されました。

3度目の解雇に等しい不当判決

報告集会で福祉保育労働組合京都地方本部の前田議長は、「非常に残念な結果。6年前、京都市から事実上首を切られてピジョンに移管され、2年前に事業所選定でアートチャイルド社に振り替えられ、文字通りの解雇となり、今回の判決で3度目の解雇にされたようで、怒りと悔しさで胸が詰まる思い。たたかいは終わったわけではない。保育を守り、雇用を守るたたかいをすすめていく」と挨拶されました。
原告団からは悔しさ、無念さとともに「青いとりで起きたことを二度と起こさせないためにも、委託先変更時の保育士の雇用関係を引き継ぐことを義務付けるようなルール作り、保育政策づくりのために引き続き頑張っていく」と語られました。
弁護団からの判決内容の報告では、「『保育園児の健全な発達にとって、保育の継続性は重要で、保育士が大幅に入れ替わることが好ましくないことは、いささかも否定されるものではない』と認めていながら、京都市と京都市立病院機構の『保育士の雇用を守る責務』への言及を避け、無責任な対応を是正すべき司法の役割を放棄した判決であり、この判決をこのまま放置できない」と話されました。

たたかいは終わらない

京都市職労の小林委員長は「大変残念な判決で、怒りを感じる。国立病院機構で青いとり保育園と同じような状況が生まれているが、厚生労働大臣すら『院内保育所に勤務する保育士については、現在の事業者から次の事業者に雇用を継続することを第一として万全を尽くしたい』と言っているのに、京都市は『独法化したら関係ない』ということで切り捨てる。保育を守っていくべき行政の責任を果たさない。だから司法に訴えたのに司法は行政の責任を問うことを避ける判断しか出さなかったということに怒りを禁じえない。引き続き京都市職労もともにたたかっていく決意です」と表明しました。
<判決結果>
京都地方裁判所第6民事部は、「京都市と京都市立病院機構が、2015年度からの院内保育所「青いとり保育園」委託先事業者の決定にあたって、雇用継続に対する措置を執らず、原告らの雇用継続への期待権を侵害した」と言う保育士6人の訴えを認めず、請求を棄却する原告敗訴の判決を行った。