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2017年05月19日

【ザ・しょくば】2017.5.1・11

メーデーの起源は、「長時間労働の是正」だという。10時間以上の労働は当たり前というなかで、米国の労働者が立ち上がった。「8時間働き、8時間は睡眠、8時間は自分や家族のために」と。今、過酷な労働環境のなかで「普通に働き、普通に生活する」ことが若者の願いだ。今も昔も自由を求めた運動が労働時間短縮の運動に内在してきた。▼長時間労働が問題となる社会で、労働時間をどう考えるか。「労働は自己実現だ」と考える人も多くいる。自治体労働者として働くならば、「市民のために働きたい」「誰かの役に立つ仕事がしたい」という思いもその中身だろう。しかし異常な長時間労働は、一方で資本の儲けを拡大し、働きがいを奪う。過労死とは自己実現どころか自己崩壊だ。▼カール・マルクス著『賃金・価格および利潤』には、「時間は人間の発達の場である。その全生涯が資本家のための労働に吸い取られているならば、牛馬にも劣る」とある。異常な長時間労働がまかり通る社会とは、文字通り「人間らしく働く」ことができない社会を強制されている。▼メーデーの起源をもう一度確認したい。「賃金上げろ」ではなく、「8時間だけ働かせろ」。労働時間の短縮は、労働者の自由を拡大すると同時に、人間らしく生活できる社会を実現することだった。▼私たちに突き付けられている長時間労働問題の克服は、人間としての成長および社会の発展に関わった大きな事業だ。(G・W乙)