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2018年10月01日

【ザ・しょくば】2018.09.21

8月25日にNHK「隠されたトラウマ~精神障害兵士8000人の記録~」が放送された。▼戦争時代に大勢の農民たちが兵士として戦地に駆り出され、壮絶な戦争体験から精神障害を患った。また当時、法律違反とされた精神障害者の徴兵も指摘された。精神年齢が9歳という人もいた。国からは何の補償もなく、「日本特有の構造」によって精神障害者の実態が隠された。絶対的な国の支配体制と軍部。そのなかでの人権侵害。当時、欧米でも問題とされたシェル(砲弾)ショック(戦争が原因の神経症)を軍部も認識していたが、「日本軍では皆無」と発表され、皇軍の神格化と思想統治構造があった。日本のスポーツ界でざわつくパワハラ問題はその名残なのか。▼敗戦直後に陸軍の命令で焼却処分とされた患者のカルテを、国府台陸軍病院の軍医たちが、密かに持ち出し、病院の庭に穴を掘り、ドラム缶に詰めて保管したという。カルテは、一人ひとりの出身地や職業、発病と治療経過などが書かれた。▼思い出すのは「赤紙」だ。当時、招集令状を配り、住民を戦地に駆り出し、戦争体制を地域から支える役割を担った自治体職員。一方で、敗戦後に陸軍から一切の兵事資料の焼却処分命令が下されるが、絶対的な軍部の指令に反して〝決死〟の思いで密かに自宅に持ち帰り隠し続けた人たちがいた。▼私たちの業務の重み。〝平和の決意〟の源流を思い起こす。
(ほぼ感想文で深謝)