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2020年01月07日

10月から タイムレコーダーによる労働時間把握スタート

10月から タイムレコーダーによる労働時間把握スタート
〝出退勤管理〟ではなく〝不払い残業根絶〟が目的

10月1日から、適正に労働時間を把握するためのシステム導入(タイムレコーダーとPCログ管理)と、同時に紙出勤簿が廃止されました。経過について大野由晴書記長が語ります。

市職労の要求と厚労省ガイドラインの要請で

タイムレコーダーとすでに導入されているPCログ確認システムは、市職労が不払い残業をなくすために〝具体的なシステムをつくること〟を求めてきた結果、当局が導入を進めてきたものです。
その経過は、職場の人員が減らされて長時間労働が増えてくる一方、時間外勤務を減らそうと土日や深夜、月60時間以上の時間外勤務をする際に理由が求められるようになり、その結果、説明責任が職員本人に押し付けられて、時間外勤務の申請を自粛し、不払い残業が横行しました。〝長時間労働をなくせ〟という要求は大事ですが、逆にそれが原因で時間外勤務の申請がしにくくなり、見えない長時間労働となってしまっては元も子もないので、まずは「不払い残業を徹底してなくすことが必要だ」と、不払い残業が発生しないシステムをつくることを求めてきました。
それと合わせて、長時間労働が社会問題となるなか、厚生労働省は2017年1月、「労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関するガイドライン」を出しました。長時間労働をなくそうにも、そもそも使用者が労働時間を把握出来ていないケースが多いためで、使用者に対して「労働時間を適正に把握しなさい」という内容です。ガイドラインは、労働者の始業・終業の時間を確認して記録しておくことと、その方法は①使用者自ら確認して記録するか、②ICカードやパソコンの使用記録等の客観的な記録により確認し記録することを求めています。

イコール出退勤時刻ではない

私たちの要求と厚生労働省のガイドラインも後押しとなり、まずPCログ確認システムが昨年の6月から本格的に導入され、その他の職場についても、この10月からタイムレコーダーが導入されることとなりました。
それと同時に、紙の出勤簿が廃止されました。出勤簿への押印に加えて、タイムレコーダーにICカードをかざす必要があるので省力化するためです。ですが、これらが同時に行われることになったため、タイムレコーダーが出退勤を厳格に管理するためのものだという印象になっている職場もあり、これは問題です。タイムレコーダー、またはPCログの履歴は、イコール出退勤時刻ではありません。急な来客への対応など、職場にいてもICカードをかざしたりパソコンを起動できないこともあります。人事部の通知でも、「打刻が始業時刻より遅れていることや打刻をしていなかったことをもって遅参、または欠勤とはなりません」と記載されています。
こうしたシステムの導入を市職労が求めてきたのは、不払い残業をなくし、隠れている労働時間の実態を見える化することで、人員が不足している実情を明らかにして、本当に職場に必要な人員を確保させることが目的です。この目的を達成するために、まずは不払い残業をしないことを徹底する取り組みにご協力ください。(大野由晴)