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2020年02月17日

京都市長選挙 福山和人さん大健闘

京都市長選挙
福山和人さん大健闘 ─市民が政治つくる 確信に─

2月2日投開票の京都市長選挙は、市職労が推薦した福山和人さんが16万1618票(34・59%)を獲得し、現職市長を相手に大健闘しましたが、当選には及びませんでした。

福山さんは、無党派層の中で1位の38・7%を獲得。立憲民主党支持層からも1位の45・4%、社民党支持層からは100%の支持を獲得しました。市長選挙で初めて選挙権を得た18歳・19歳からは50%近くを獲得。「重視した政策」では「子育て・教育」と回答した人の50%近くが福山さんに投票しました(京都新聞)。
当選した門川大作氏は、前回(2016年)の市長選挙から全行政区で得票数・得票率を大幅に後退(4万3905票減)させ、現市政への批判が高まっていることも示しています。
3日の報告集会。「めっちゃ悔しい」と切り出した福山さん。「市民が政治をつくる流れは押し止めることはできないし、この流れは定着していく。これを京都からつくりだせたのは確信にしたい」とあいさつし、会場からは大きな拍手と声援が送られ、健闘をたたえ合いました。

選挙結果
門川大作 210,640(45.09%)
福山和人 161,618(34.59%)
村山祥栄  94,859(20.31%)
投票率
40.71%(前回35.68%)

【声明】2020京都市長選挙の結果をうけて

2月2日投開票で行われた京都市長選挙において、京都市職労は、「安心して働き続けられる職場」や「住民のためにいい仕事がしたい」という、私たちの要求や願いを実現するチャンスと位置づけ、「つなぐ京都2020」の福山和人候補を推薦して、とりくみをすすめました。福山候補の勝利のために奮闘いただいた組合員のみなさん、本当にありがとうございました。心から感謝申し上げます。
今回の市長選挙は、自治体のあり方という根本的なところが問い直された選挙でもありました。職員の削減、税部門や医療衛生部門の集約により、区役所の機能が縮小している問題点が「つなぐ京都2020」の宣伝物で明らかにされました。また、介護保険認定給付業務の集約委託・嘱託員の雇い止め問題については、市職労がこの1年間多くの団体とともに「市民の会」も立ち上げて運動をつくってきたことで、集約委託を見直すということが福山和人候補の公約(マニュフェスト)になりました。
今回の選挙は市民の様々な要求運動のうえに、2年前の京都知事選挙で築いた市民との共闘をさらに発展させ、候補者擁立の段階から、既存の組織に属さない多くの市民が一緒に闘う体制ができていたこともこれまでにない特徴でした。そして、福山和人候補は「普通の市民が政治をつくる」との理念のもと、タウンミーティングを積み重ねて市民の意見・要望を丁寧に聴いて政策を練り上げ、最後まで幅広い市民との対話を貫きました。その結果、福山和人候補は、マスコミの出口調査では無党派の約4割にまで浸透することができました。
一方、現職の門川候補は、勝利したとはいえ、前回4年前の市長選挙よりも約4万4000票減らし、有効投票の45%の得票に留まりました。マスコミからも「謙虚に市民生活を見つめよ」「批判票に込められた市民の声にも真摯に向き合ってほしい」と注文されました。
京都市長選挙の結果は、本当に残念ですが、京都市職労は、自治体労働者としての要求実現と市民要求の実現を一体のものとして、京都市政の「変革」のために引き続き奮闘する決意です。また、焦眉の課題として、嘱託員の雇い止め問題について、雇用を守り抜くために全力をあげて奮闘します。

京都市職員労働組合 中央執行委員長 永戸有子