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2020年04月02日

【ザ・しょくば】2020.4.1.

最近、あらゆるメディアで「リーマンショック」の名詞が約10年振りに聞こえてくる。今回のコロナウイルスの「パンデミック」によるショックの大きさが「リーマン」を上回るだろうということらしい。「リーマンショック」当時、私は福祉事務所のケースワーカーに就いていたが、生活保護申請者の数が常軌を逸し、業務が大混乱に陥ったことを覚えている。▼「リーマンショック」の本質は、アメリカの投資会社や保険会社の金銭にかかる強欲のツケが、最後に弱者に回されたということだった。アメリカの金融機関の住宅ローンの焦げ付きが、日本の非正規雇用への攻撃に繋がると予測できた者は少なかろう。▼今回の「パンデミック」によるショックは、最初からあらゆる面で弱者に襲いかかっている。そして国は「不都合な真実」を隠す。私たちはこれらを既に学習済みだ。貧困が出現するのは予測可能である。ならば国やメディアの言葉を待つのでなく、速やかに行動するときだ。貧困を対手とするのでなく、貧困が出現しないように。▼ケースワーカーの拙い経験則から、貧困とは、人が社会的連帯を失っていると自覚した状態と言える。困窮している人がそれを失ってはいないと信じていれば、自らの意思で他者に「困っている」と言葉を発し、衣糧も棲家も失うことはない。▼「貧困が出現しないように行動する」とは私たちが「他者」に心を寄せることに尽きる。(危機を乗り切れ)