2020年07月02日
【ザ・しょくば】2020.7.1
コロナ禍の市営保育所は、緊急事態宣言による登園自粛のお願いや過去に経験のない在宅勤務など、例年とはかなり違った4、5月となった。6月中旬から小学校も再開され、保育所でも少しずつ日常が戻りつつある。▼しかし、保育における様々な場面にこれまでとは異なる配慮や対応が求められ、「三密(密閉・密集・密接)を避けるように」と言われている。▼「密閉」は窓やドアを開けることで対応できそうだが、それ以外のものについてはとても難しいと感じている。それでも、できる範囲のことを職場で検討し、午睡の場所を分け、子どもの人数が少なくなるようにしたり、シャワーをする際も着替える場所が隣り合わないよう間隔をあけたりしている。プールも一度に入る人数を減らすことになり、体制にも頭を悩ませている。▼給食配膳の当番活動やクッキング活動などの日常的なことでさえ、これまでと同じようにはできないが、行事となるとより一層配慮しなければならないことが増えてくる。子どもたちにとって必要な経験を重ねられるように、職員間で話し合わなければならないことはこれからもたくさんあるだろう。▼今でも十分とは思えない保育所の配置基準の中で、それぞれの保育所の努力が続けられている。少し落ち着きを取り戻したかのように見える今だからこそ、今後同じような事態が起きたときに、必要なものは何なのかを考えたいと思う。(白うさぎ)