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2020年07月16日

【ザ・しょくば】2020.7.15

以前、大規模地震災害を想定したシミュレーションをワークショップ形式で行った職場研修のことを思い出しました。▼一つは、学区単位の復興計画を立てる。もう一つは、建築物の応急危険度判定士の派遣計画を立てるというものです。▼研修なので一定の情報が事前に与えられるのですが、人や地理といった地域の詳しい情報を自身がどれだけ持っているかや、持っている知識とそれを踏まえた判断力が問われると痛感しました。▼これらはハード部局の仕事ですが、被災者の生活再建への支援もまた、関心事の一つです。▼先日、東日本大震災の生活再建支援における仙台市の「災害ケースマネジメント」という取組み紹介記事に目が留まりました。▼大震災時、仙台市の人口は約105万人、ピーク時の避難人口は約10万人という規模。生活再建を支援する制度は一定あるものの、一人ひとりの抱える困難は多様で十分に対応できていない。その状況を補うように、被災された世帯ごとに個別の支援計画を策定し、平時の施策も含めた多様なメニューを組み合わせて生活再建を支援するというものです。実施主体も行政のほか、社協・地域包括支援センター、弁護士など多様です。▼こうした住民に寄り添った支援の形に、「市民のために」と知恵を絞った職員の姿が想像されます。▼「コロナ禍」のくらしや生業の支援も含め、私たちはどうでしょうか。
(とらろうの友達その1)