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2020年10月01日

「ねっとわーく京都」の休刊にあたって

「ねっとわーく京都」の休刊にあたって

「ねっとわーく京都」が2021年3月号をもって休刊することになりました。

同誌は、1987年12月に、京都市職労が、学者・文化人・法律家・ジャーナリストなど多くの方々の協力をえて、労働組合の機関誌や一般紙とも違う雑誌として誕生させたものです。

当時の河内一郎中央執行委員長は、京都市政の状況を憂い、「住民自治とは何かを基本に市民・労働者をはじめ各階各層の人々と市役所に働く私たちが、もっと積極的に意見交換することの大切さを痛感している」と、創刊にあたっての思いを述べています。そして、創刊以来33年の間、「ねっとわーく京都」は、住民運動をつなぎ、市政の問題を明らかにし、政治・経済・文化など市民の暮らしの情報を発信する役割を果たしてきました。市職労にとっては、誌面を通じて市民に市職員やその仕事を紹介したり、市政レポートという形で市政問題を市民に明らかにしたり、市職労の自治研活動の成果を発表したりする場でもあり、まさに市職労と市民をつなぐ媒体でもありました。

2004年8月からは発行者をNPO法人ねっとわーく京都21に移行しましたが、以降も京都市職労として責任をもって「ねっとわーく京都」の発行を続けてきました。

今回、情報発信のツールが多様化するなど諸情勢の変化のなかで、雑誌という媒体での発信を続けていくことが困難となったことから、休刊ということになりましたが、市民からますます遠のいている市政の現状を鑑みると、同誌が果たしてきた役割を市職労として引き継いでいく必要があります。

今後、市政のあり方を研究する自治研活動を活性化すること、市政問題の発信や住民運動の交流の場としてネットを活用することなどを検討し、その具体化を図っていきます。

最後に、これまで「ねっとわーく京都」の発刊にご尽力されてこられた諸先輩のみなさま、ご支援ご協力いただいたすべてのみなさまに心より感謝申し上げます。

2020年10月1日
京都市職員労働組合
中央執行委員長 永戸有子