2020年12月02日
【ザ・しょくば】2020.12.1.
よもやこんな1年になろうとは。仕事や学校行事、結婚式や就職活動など、人生に大きな影響を与えた新型コロナ。「Go To」も迷っているうちに第3波が押し寄せて、ストレスは溜まるばかり。
▼コロナ重症患者用の医療施設の不足も危惧される。そもそも、国が、「医療費削減、ベッドを減らせ」と誘導してきたツケが、ここに回ってきたと言える。▼コロナ患者への対応は、感染リスクとの闘いでもある。重症者はもちろん、軽症でも介護の必要な高齢者への対応はリスクが高い。医療従事者は、患者や家族の不安にも寄り添いつつ、自身も感染の不安に脅かされている。▼国と京都府の医療従事者に対する給付が不十分ではあるが制度化された。▼しかし、最前線でがんばっているある医療従事者の思いは複雑だ。毎日の大変さが分かって欲しい人達に伝わっていない。自分達の働きが認められていないのでないかという思いが消えない。医療機関は、どこも経営が苦しい。元からお金がないのも分かる。でも、一つの組織として、皆でがんばっていこうという、言葉がけとお金の使い方がもっとあるだろう、国や京都府からの支援が無ければそれまでなのかと。もちろん、支援のための国の予算ももっと必要だろう。▼コロナじゃなかったら、と思う事の多かった今年。非常時でも国民の命や生活が守れる政治にできるかどうかは、有権者の責任でもある。
(窯羅 針須)