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2021年10月25日

みんなでつくる労働組合

みんなでつくる労働組合

第117回定期大会の議案書ができました。大会スローガンには「一人ひとりが活動の主人公に。

みんなで学び、楽しくつながり、大きな力に変えて問題解決と要求実現をしよう!」を掲げました。

スローガンに込めた議案のポイントを紹介します。


議案のポイント

point1
CO(コミュニティオーガナイジング)をあらゆる組織活動の基本に

COは、一人ひとりの〝変革〟の主体性を高め、仲間を増やしながらその力に依拠して、課題解決のための方法を立案し、実践して解決へ導く手法です。

職場の要求実現、市民生活を守る行政の実現、組織拡大の取り組み、対話の方法や宣伝ツールなど、あらゆる組織活動にCOの手法を取り入れます。

みんなで問題解決の道筋を考え、一人ひとりが持っている力を活かして大きなパワーに変えることで要求実現をめざします。

 

point2
新しい世代と繋がり、一緒につくる労働組合運動

次世代への継承は、欠かせない課題です。その担い手の成長に寄り添い、一緒に労働組合運動をすすめます。

多様な要求を持った、多彩な階層の参加により担い手を広げます。

コロナ禍で繋がりが希薄になっている新採同士、これまでの活動では参加が難しかった子育て世代、若い世代の組合員などを対象に、参加しやすい工夫で、学習や交流会で結びつきをつくります。

コロナ禍だからこそ繋がりを感じられる取り組みをすすめます。

 

point3
民主主義が根付き、市民も職員も尊厳ある生き方ができる社会をめざして

「個人の尊厳」を改めて議案書に盛り込みました。国の政治により、自治体労働組合や、政府の意に沿わない人々への攻撃が強まっています。

また未だ差別や人権侵害が社会に存在します。

戦前、国家権力が国民の自由を奪い、差別を助長し、自治体職員は戦争協力のための業務を担わされました。

その痛苦の経験から学び、平和と民主主義が貫かれる社会。ジェンダー平等をはじめ、個人がその人らしく生きることができる社会の実現をめざします。

 

point4
YouTubeチャンネル開設!
LINE公式、Twitterなどをさらに展開

コロナ禍でオンラインやSNSを通した運動は、広範囲に及ぶ効力や影響力があるものとして注目されています。

京都市職労LINE公式は、情報を早く詳細に組合員と共有できるものとして、さらに展開していきます。

Twitterは市政の実情や市職労運動を内外に発信しています。

YouTubeチャンネルを開設し、新しい運動の参加形態の検討や、学習ができる動画を配信していきます。

 

point5
行財政改革計画に抗して、誇りと働きがいを取り戻す市政づくり

職員削減や業務の集約化、事業の民営化や廃止を強行してきた門川市長。

職場は、異常な長時間労働、過密労働、不払い残業、非民主的な職場運営、ハラスメントなど劣悪に。

若手職員や保健師、保育士の離職は深刻です。

福祉施策の大幅な見直しと一層の職員削減を掲げる行財政改革計画に抗して、自治体労働者の誇りと働きがいにつながる、住民自治がいきる市政を実現させるための運動をすすめます。

 

point6
市民のいのちを守る公衆衛生行政への転換を

新型コロナ感染症の拡大で露呈されたぜい弱な公衆衛生行政。

地域にあった保健師集団を業務ごとに分散させ、感染症対応を含む医療衛生部門については一カ所に集約しました。

爆発的な感染拡大に対応しきれず、保健所業務はひっ迫し、職員は異常な長時間労働を続けています。

保健師の大幅増員、地域で公衆衛生業務ができる体制づくりのために運動をすすめます。


2022定期大会スローガン(案)

一人ひとりが活動の主人公に。みんなで学び、楽しくつながり、大きな力に変えて問題解決と要求実現をしよう!

①不当な賃金引下げに断固として反対し、職場を疲弊させる人員削減を撤回させ、8時間働けば人間らしく暮らせる賃金と均等待遇・働き方を実現しよう!

②多様な参加と手法・ツールで多彩に取り組み、「市職労に入ってよかった」を組合員と職場に広げ、共に活動する仲間を増やす運動を進めよう!

③誰も納得していない行財政改革計画にストップをかけ、職員の誇りと働きがいにつながる市政、市民が主人公の市政に転換しよう!

④憲法尊重擁護義務を負う自治体労働者として、いのちと暮らしが大切にされる、平和と自由、人間の尊厳が守られる社会を実現しよう!


京都市職労第117回定期大会は、〈書面決議〉になりました。

10月30日に予定していた定期大会は、31日の衆議院選挙投開票による選挙事務の業務応援を鑑み、やむなく中止とします。

各支部より代議員及び大会運営委員の選出をふまえて、11月4日から17日を大会期間とし、大会運営委員会による議事進行を経て、書面での議決をはかります。

大会に代わる「みんなで議論をして運動をつくる」その大切な場については、年内に別途設けます。