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2021年12月07日

区長会、電話交換業務委託化を提案 ―「声の総合窓口」後退の危機 ―

区長会、電話交換業務委託化を提案 ―「声の総合窓口」後退の危機―

11月19日、区協幹事会、電話交換手の代表と区長会との交渉で、電話交換業務の委託化が提案されました。

背景には、電話交換業務を担う電話交換手は現業職であり、京都市は退職不補充を方針とするなかで、電話交換手が減少している状況があります。

「声の総合窓口」としての役割を果たす電話交換業務について左京支部の電話交換手の組合員に話を聞きました。


各区役所で担ってきた電話交換業務は、体制維持のために電話交換手を左京区役所(北・上京・左京・中京・東山・山科・下京)と伏見区役所(南・右京・西京・洛西・伏見・深草・醍醐)の2カ所に集中化して11区3支所の代表電話番号への電話の取次ぎや案内を行っています。

電話交換業務が「声の総合窓口」と言われる所以。それは多様な市民のニーズに正確に応えながら、多岐にわたる区役所の業務を把握して、市民が必要としている業務につなげることにあります。

最近では、新型コロナ感染症拡大に対する不安、ワクチン接種などについて電話が殺到しました。

さらに、テレビの影響も大きく給付金やマイナンバーカードへのポイント付与などの質問もあります。インフルエンザワクチン接種の開始や区役所業務の繁忙期なども把握していると言います。

「例えば滞納相談など話しにくい内容も、何を必要としているのかを丁寧に聞き取り、速やかに正確につなげる。それは長年の経験の蓄積があるからこそできる」

電話交換業務は、市民の最初の窓口であり交通整理として重要な基幹を担っています。

現在、電話本数は一日一人約230本を受けます。「区役所業務の繁忙期に加え、災害が起こるとその対応にも追われる」と言います。

「電話交換手部会が発足した当初、二人から始まり、それぞれの区役所の電話交換手をつなぎ、正確で丁寧な市民サービスの土壌を作ってきた。委託化されれば、京都市自身がつくってきたものを守り、発展させてきた電話交換業務としての市民直結のサービスが後退してしまう」

懸念は増しています。

 

11月19日交渉 ―採用再開を求める―

11月19日の交渉の区長会からの提案は、電話交換手の減少により、現在のサービスを維持していくことが困難として「令和4年度から業務の一部を民間委託することとし、順次その範囲を拡大する」としています。

現業職については、ごみ収集業務と道路等の維持管理業務の2業務は直営で維持し、その他の業務は退職不補充とする方針です。

電話交換業務については、区長会も「『声の総合窓口』として市民サービスの第一線職場の役割を担っていただいている」と認めていますが委託化を拡大するという方針とは矛盾します。交渉団から、あらためて採用再開を求めました。

交渉は、区役所協議会辻󠄀川正雄議長から「このままでは来年度の電話交換手の欠員が拡大するため解決を図る必要があるが、一方で、委託して今後も拡大していくという提案である以上、この場で了解とは言えない」と糾弾。

再考を求め継続協議としました。