2022年04月20日
ザしょくば【2022.4.15】
チョルノービリ(チェルノブイリ)原発事故から35年が経過した。同発電所へのロシア軍の占拠は解消されたが、今なお侵攻は続いている。▼35年前の採用試験の小論文で私は「世界は一つ」という出題にこの大惨事を環境問題として解答したが、今や世界はこの侵略によって多方面で綻びを広げ、グローバリズムの表皮が剥がれ、閉塞感漂う出口が見えない状況となっている。▼労働環境を取り巻く状況をみても、組合離れが進んでいると言われて久しいが、この現況を打破すべく、若返った執行部の皆さんには、ぜひとも組合員の切実な要求実現を図るための活動とともに、本当のチカラとなる組合員に一人でも多くなってもらうこと、そのための組合加入の意義メリットをわかりやすく伝えてもらい、今までにない斬新なアイデアを出してほしい。例えば組合役員以外の若者による『市職労に入ろう声掛け隊』を結成するなどの取り組みはどうか。▼働き方が多様化している中、従前の画一的な対立構造ではなく、個々人の価値観に組合が寄り添うことが大切だと思う。当局より一歩進んだ先進的な働き方改革の具体的な提案を市職労自らが行うことが重要で、そのためには若い優秀な現執行部役員の活躍に期待したい。▼退職した私に本コラムを執筆させてくれた市職労。新採時からひと筋に加入し続けてきて本当によかったといましみじみとかみしめている。
(田村 直己)