2022年10月05日
コロナ禍でのストレス改善のポイント 最終回
NPO法人 メンタルサポート京都
特別会員 山村 隆さん
私たちはいま、新型コロナウイルスという未知の災害に直面しています。
各地で地震・洪水などの災害もあります。戦争の危機も拡大しています。
職場での心理的な負担などで増大するストレスに加え、このような社会的な不安が重なってメンタルヘルス不調は亢進します。
ですから、メンタルヘルス不調を「個人の責任」「個人の体質」にしてしまわずに、日常的な「労働者のメンタルヘルス対策」「職場改善について」の課題を要求運動の中でとりあげることが大切です。
快適な職場環境を実現するための具体的な取り組みは以下のように考えられます。
*安全衛生委員会で審議が義務付けられている「心の健康」問題について、事業主の責任を明確にしつつ、積極的な提案やとりくみ実施の一翼を担おう。
*職場での組合員・職員の健康について、執行委員会で把握し調査も定期的に行おう。
*労働組合として、職場でメンタルヘルスの研修・学習を年に一度は開催しよう。
*ストレスチェックの集団分析を活かした、議論と職場改善のとりくみをすすめよう。
「労働者のいのちと健康を守る」とりくみは労働組合の基本的な活動です。
労働者のいのちと健康を守るための要求をしっかり確立し、メンタルヘルス対策もきちんと発信できる労働組合はカッコイイと思います。