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2023年03月16日

ザ・しょくば【2023.3.15】

▼2月17日、教科書会社の「大日本図書」が、京都市教育委員会の職員らと会食し、接待を行っていたことが分かった。調査報告書によると、接待は2019年から翌年にかけて5回行われ、教育委員会の職員や中学校の教員、小学校の校長らが参加していた。2019年の接待では、市教委の指導主事らが参加し、飲食代は大日本図書が経費として精算している。報告書には行動規範に違反する不適切な行為としながらも、「教科書の採択結果が歪められたことはない」とある。▼2月28日、元はぐくみ局長の汚職事件に対し、懲役1年6月、執行猶予3年の判決が言い渡された。裁判の中で検察は、被告は2005年ごろから仕立券や菓子折り、現金などの供与を受けて関係を深めた。「保育園運営に便宜を図った形跡は見当たらない」が、京都市の保育行政がゆがめられたと非難し、裁判長も、市の保育行政の公正に対する社会の信頼を大きく損なう悪質な犯行と非難した。▼どちらも、接待や現金の供与など複数回あったにもかかわらず、本当に選択結果がゆがめられたり、運営に便宜が図られたりしていないのだろうかと、単純に思った。元局長の事件では、市長、副市長の減給と、18人の職員が処分を受けている。これで今後二度と同じようなことは起こらないのか?行動規範に違反しない事は、個人の責任だけではないはずだと、強く思う。
(田んぼの田)