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2023年06月05日

その言葉かけ大丈夫ですか?マイクロアグレッションについて考える

 

岡山学習協主催のオンライン学習会「職場におけるマイクロアグレッション~見えにくい差別とたたかう~」の集団視聴に取り組み、長久啓太さんを講師に学びました。


日常的な差別で少しずつ傷が蓄積

マイクロアグレッションとは、「マイクロ」=小さな、「アグレッション」=「攻撃性」が組み合わさった言葉です。

無意識の差別による言動で、相手を傷つけてしまうことを指します。

「マイクロ」は被害が小さいという意味ではなく、社会構造など大枠の問題ではない、日常のちょっとした場面で起こる問題だというニュアンスです。

見えにくい差別

例えば、外国人に見える人に「日本語お上手ですね」と話しかけたとします。

その人が日本生まれ日本育ちだった場合は、どう感じるでしょうか?日本で生まれ育った自分を否定されている、と感じて傷つくかもしれません。

ここで重要なのは、「この人は外国の出身だ」という無意識の思い込みによって発した言葉で、相手が傷ついていることです。

言われた側は、加害者に悪意がないことが分かっているので反論しづらく、モヤモヤをため込んでしまいます。

このように、マイクロアグレッションは、加害者が無自覚で、時には善意から発することもあり、被害者は指摘しづらいので、差別として捉えられにくいという特徴があります。

職場での対処法

年齢・職責・任用形態・ジェンダー・セクシャリティなど、色々な違いをもった人が集まる職場はマイクロアグレッションも起きやすい場所です。

では、マイクロアグレッションを受けたときどうすればいいのでしょうか?

「傷つくからやめて」と言える関係性ならよいのですが、上司や同僚にはちょっと言いにくいですよね。

そんなときは周りにいる人から指摘することが大切です。モヤっとすることを言われたら、愛想笑いで受け流さずに組合や信頼できる人に相談してください。

指摘された人はどうしたらいいでしょうか。

「ほめているのに」「冗談なのに」と釈明するより、まずは素直に指摘を受け止める努力を。

「自分は絶対に差別をしない」と思い込むのではなく、「もしかしたら無意識に人を傷つけているかもしれない」と頭の隅で意識してコミュニケーションを楽しみたいですね。

その先に自分も他者も認められる心理的安全性の高い職場が作られるのではないでしょうか。


マイクロアグレッション…
相手の無意識の偏見(思い込み)により、たとえ相手の善意から発せられた言葉や行動であっても自分は少し傷つく(モヤモヤ)するという言動のこと。

相手からすると、ほめるつもりや冗談のつもりで言っているので、言われた当事者は反論(指摘)しづらく、モヤモヤをため込んでしまうのが特徴。


事例をNGワードとは捉えないで!
大切なのは「相手がどう感じているか」

【事例1】
相 手「非正規職員なのに責任感あるね」
当事者(私は責任感を持って仕事をしなくてもいいってこと?)

 

【事例2】
相 手「子育てしている人は定時で帰れてうらやましいな」
当事者(残業できないから日中に仕事を詰め込んで大変なのに)

 

【事例3】
相 手「九州男児だからお酒は強いよね」
当事者(お酒が飲めない人もいるのに)