お知らせ・ニュース

2023年06月23日

ザ・しょくば【2023.6.15】

新採職員にモチベーションがあがるときはどんなとき?と聞くと「市民からありがとうと言ってもらえたとき」と答える人が多い。▼市民に喜んでもらえる仕事ばかりではない。どんな仕事でも業務はしなければならない。わざわざ市民と対立したいという職員はいないが。忘れてはならないのは公務員の仕事は公権力を伴うということ。▼京都市子ども若者はぐくみ局の公式Twitterアカウントが「民間の保育士の給料について、補助金に関する疑問」として発信した。▼「保育士の給与はそれぞれの園で決めているものであり、市が削減することはない」「人件費分のお金が他の目的で使われているケースがある」「保育士給与の全国平均は約435万円、京都市は平均約539万円…市の高い水準を維持できる予算額は確保している」「若手・中堅・ベテラン職員をバランスよく配置すれば経験に応じた昇給にも対応できる」「新制度でも人件費以外のニーズにも対応できる」▼これに対して抗議も。「ベテラン保育士の昇給停止は事実。ベースに13億円もの補助金削減。市の平均給与額は、給与以外の事業主負担も含まれる」▼発信に至る背景もあるのか?▼「個人的」に思うこと。業務を担う職員個人の問題ではなく行政として市民の声を否定することになる発信には違和感がある。「困難に直面する市民の声に耳をかさない」トップの姿を随所に感じてしまう。
(梅雨男)