【いきいきアンケート結果】誰もがいきいきと働き続けられる職場を目指して
3月に実施した「2023年春 いきいきアンケート」は、仕事と家庭の両立、ジェンダー平等の実現に向け、みなさんの働き方や職場の課題を明らかにしました。
回答総数:1089件
集計結果はこちら⇒http://www.kyoto-21.com/shisyokuro/information/2334
あなたは昇任を希望しますか?
「希望する」15・2%に対し、「希望しない」66・5%〈図1〉。
女性の方が「希望しない」と回答する割合が若干高かったものの、大きな差は見られませんでした。
昇任希望の理由は「手当・給与が増える」が約42%で最多。希望しない理由は「自分には向いていない」が約30%で最多ですが、次点は男女で傾向が異なります。
男性は「やりがいや魅力を感じない」18・5%、女性は「個人の時間と仕事の両立が困難」20・9%となっています〈図2〉。
昇任すると大変そう?
回答からは、給与面では魅力を感じても、昇任後の職責や働き方には魅力を感じていない、また昇任後の働き方は家庭や自身の生活との両立が困難だと感じている傾向が読み取れます。
あなたの上司の働き方は魅力的でしょうか。
どんどん回付される決裁、会議、面談、欠員の穴埋めなど幅広い業務に追われて、残業も…。これでは“自分にもできそう”とは思えません。
管理職をはじめとして役職者の働き方の改善が必要です。
定年まで働けるかは体力次第?
定年まで働きたいと「思う」は男性で約65%に対し、女性は33%と1/2に留まりました〈図3〉。
「思わない」「働き続けたいが自信がない」と回答した理由としては、男女ともに「体力・気力に自信がない」が最多。
事務職でも体力が心配
職種別に見ると、体力的に働き続けるのが困難な職種だといわれる保育士や看護師では「仕事量が多い、過密であるなど負担が大きい」という回答が最多〈図4〉。
事務職は約3割が体力・気力に不安を感じる一方、「仕事を続ける事以外の生き方がしたい」を選択する割合が他の職種よりも高くなっています。
今年度から段階的に定年が引き上がりますが、ベテラン職員にこれまでの経験を生かしていきいきと働いてもらうためには、週3日や週4日などの多様な働き方を保障するとともに、体調に合わせて働き続けられるよう高齢者部分休業などの整備が必要です。
共通するのは「十分な人員体制」
人員に余裕がない職場では昇任して新しいことにチャレンジすることも、体力・気力面でのサポートが必要なベテラン職員をフォローすることもできません。
アンケートの自由記述でも、育休・病休の職員がいる職場や育児・介護で部分休業を取得する職員がいる職場への加配を求める声が複数見られました。性別にかかわらず、誰もが自分の生活と仕事を両立させ、希望する働き方を選択できるよう、人員増が不可欠です。