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2023年11月16日

京都市職労 第119回定期大会を開催

一人ひとりの力を発揮して大きな力に 要求実現できる組織づくりを

 
10月28日、第119回京都市職労定期大会を、和牛登録会館でオンライン併用で開催しました。

今回の大会は、執行部からの活動総括、運動方針などの提案後の討論を、例年の大会とはやり方を変え、ワールドカフェ方式を取り入れて行いました。

ワールドカフェ方式は、その名のとおり『カフェ』のようなリラックスした雰囲気の中で、少人数に分かれたテーブルで自由に意見を出し合う対話手法の一つです。

途中で他のテーブルとメンバーをシャッフルして対話を続けることにより、参加した全員の意見や知識を集めることができます。

大会では、提案された議案内容や「自分の仕事」について考え、現状の課題などを出しあい、意見交換しました。

参加した組合員全員が自分の思いを発言し、普段の仕事では関わることのない職場や職種の人と話すことで、新たなつながりや発見がありました。

大会の最後には永戸有子中央執行委員長が、大会スローガンを読み上げ、参加者の拍手で承認されました。

書記長提案のポイント

経過報告と運動方針

一、賃金労働条件改善と職場要求実現を目指す取り組み

私たちの活動の第一は、組合員を守ること、組合員の賃金労働条件と生活の改善・向上であり、職場での取り組みが重要です。

要求書提出と交渉はもちろん、その足腰となる学習活動と要求の集約はもっとも基礎となる活動です。

これを職場の隅々で実施していくために、学習会等の開催が困難な支部への準備段階からの支援を行います。

京都市職労だけでは解決できない課題には、自治労連や京都総評などのつながりを活かして取り組みます。

昨年度は、非正規公務員の処遇改善「3Tアクション」、長時間労働の解消と人員増「33キャンペーン」が、小さいながらも成果を得ることができました。

引き続き人間らしい働き方の実現を目指して、今期は「33アクション」に取り組みます。また、労働者全体の処遇改善と生活向上のカギとなる最低賃金の引き上げを求める取り組みをすすめます。

二、組織強化・拡大

組合員が減少する中でも、各支部・職場で工夫を重ね、分散的な開催、小さな単位で、近い先輩と一緒に新規採用者を迎えることを意識的に取り組むことで加入がすすみました。

さらに現勢回復を実現するためには、脱退者を出さずに「見える」組合活動を展開することが重要です。

一人ひとりの顔が見え、つながりが感じられる取り組みを重視し、年齢、職種、関心ごとのある仲間でつながるなど「やりたいこと」ができる魅力ある組織づくりに取り組みます。

組合の保険「共済」、お得なチケットあっせんや、生活費を金融面から支える「ろうきん」の活用、顧問弁護士による法律相談など、組合の福利厚生の魅力が十分に浸透していません。そのメリットを十分に打ち出し、組織強化と拡大に活かします。

三、市民生活を守る行政を実現する取り組み

公務サービスの産業化、社会保障の改悪、公平な税負担など、行政課題は山積しています。一方、運動の広がりは一部にとどまっています。

従来の運動の戦術そのものの見直しなど、現在の多様なニーズやライフスタイルにもあった運動を試みます。

来年2月は京都市長選挙です。

投票行動は一人ひとりの思想信条の自由を守ることが大前提ですが、市長選挙は、自治体としての公的責任を果たす市政への転換と、職員としてのやりがいを取り戻す重要な機会です。

職場ごとの学習と議論を基礎に、市政のあり方と結び付けて自身の仕事を振り返り、民主的な自治体づくりを一人ひとりのものと捉えなおす取り組みに重点を置きます。

四、憲法と平和、民主主義を守り、安心して暮らせる社会をつくる取り組み

個人の自由、個人の尊厳が守られる社会にしたい。この視点に立てば、長時間労働をなくそう、生活に必要な賃金が必要、人権を守ろう、平和がいい、どれも自然に出てくる要求です。対話や議論を通じてこうした視点で労働組合運動を捉えなおす取り組みを進めます。

組織再編

「区・民生支部協議会」(区民協)の設置と協議会の規則が提案どおり可決され、同日、区民協の役員選出を行いました。

区民協は2018年から進めてきた区支部と民生支部による組織再編を完了するにあたり、支部間の共通の課題に対応するための支部横断の組織として、11区支部、京北支部、民生支部で構成するものです。

現在の区協、福祉評、嘱託連絡会は、区民協の「部会」として活動を継続します。

区協は「区協議会」、福祉評は「保健福祉センター評議会」、嘱託連絡会は「福祉関連非正規職員連絡部会」に移行します。

また部会には、新たに「保育士部会」と「保健師部会」を設けます。

今後、民生支部規約の改定など必要な手続きが進めば、12月1日より正式にスタートします。

 

討論のまとめ

討論では、身近な職場要求運動の実践が語られました。

カスタマーハラスメントについては、組織で守られていると実感できる職場づくりが必要との要望が寄せられました。

ハラスメント対応を組合としても学びつつ、予防と対策の実施を当局に求めていきます。

また、法や制度の改正の影響を受ける職場が一つの支部に留まらない場合があるとの指摘がありました。

これについては中央執行委員会等で情報共有をし、足並みをそろえて要求運動ができるようにします。

「見える化」を意識した多彩な活動と地道な活動から組合加入につなげた経験が報告されました。

そうした支部活動の幅を広める支援の一つとして、支部書記室のインターネット環境整備も進め、オンラインや動画も活用した気軽に参加できる取り組みを広げていきます。

また、「職員は安心できる場所を求めている。組合は心と心とでつながる人間関係が作れる組織づくりと、『職員の孤立をなくす』という視点で加入をすすめることが大事」との発言がありました。

こうした視点にも立った組織強化と拡大を進めます。併せて、時折組合員さんからの「ヘルプ」が入る公式LINEはセーフティーネットの機能も果たしています。その登録拡大もさらに進めます。

組合費の軽減や、上部団体の頑張りをしっかりアピールして欲しいとの要望がありました。

組合費については、春闘臨時組合費の徴収を夏期一時金のみとするなど、可能な限り負担軽減を行ってきました。

引き続き負担軽減の努力を行うとともに、支部活動の維持・発展に資する支援も必要との観点から財政の健全化を図っていきます。

また、上部団体があることで、長時間労働の抜本的解消や会計年度任用職員の処遇改善などの課題において、国の制度から根本的に改善させる取り組みを進めることができます。そうしたことが伝わる工夫を行なっていきます。

区役所支部と民生支部による組織再編については、新区支部体制を確立した支部から、「区役所全体の課題が見えるようになり良かった」という意見の一方で、体制が維持できるのかという不安や、役員としての負担軽減を求める意見が出されました。

移行期間は延長しますが、細かい課題を整理しつつ、早期に期限を決めてこの課題を終息させていきます。

一致する要求で、会計年度任用職員の処遇改善は「らくだ」と共闘できないかと提案がありました。

これまでも、自治労市職も含め、市労連だけでなく各職場でも一致する要求で要求運動に取り組んできており、その姿勢は堅持します。

 

大会スローガン

一人ひとりが活動の主人公に。みんなで学び、楽しくつながり、大きな力に変えて問題解決と要求実現をしよう!

①職員を分断する人事評価制度の活用強化に断固として反対し、職場を疲弊させる人員削減を撤回させ、8時間働けば人間らしく暮らせる賃金と均等待遇・働き方を実現しよう!

②多様な参加と手法・ツールで多彩に取り組み、「市職労に入ってよかった」を組合員と職場に広げ、ともに活動する仲間を増やす運動を進めよう!

③誰も納得していない行財政改革計画にストップをかけ、職員の誇りと働きがいにつながる市政、市民が主人公の市政に転換しよう!

④憲法尊重擁護義務を負う自治体労働者として、いのちと暮らしが大切にされる、平和と自由、個人の尊厳が守られる社会を実現しよう!

 

開会あいさつ 一人ひとりが大切にされ 一人ひとりが主人公に

中央執行委員長 永戸 有子

大会スローガンにもあるように、市職労は、この間、一人ひとりが活動の主人公にということをめざして取り組みを進めてきました。

今日の大会運営もそういう視点で考えたもの。ぜひ職場の状況やみなさんの思いを出し合える場にしてください。

ここで、みなさんに聞いてもらいたいことがあります。昨年「いのち守る33キャンペーン」に参加した大阪府の保健師の話です。

彼女はコロナ禍の中、新採として保健所で働き、過酷な実態に「私は完全に使い捨て要員として採用されたんだ」と恐怖を感じたといいます。

先輩たちが奮闘している姿をみていたら、辞めることはできなかったけれど、家のベランダから飛び降りたら仕事に行かなくてすむと思ったり、実際に足をかけたこともあったと。

そんな時に彼女は33キャンペーンの署名提出アクションに参加しました。

「誰にも聞いてもらえなくても構わない。とりあえず辛い、しんどいって言いたい」と思ってのことでした。

そこに彼女の話を涙して聞いてくれる国会議員の方や全国の仲間がいました。

みんながしんどい思いをしているのだから辛いと言ってはいけない、そう思って働いてきた彼女にとって、「しんどかったなぁ」「辛かったなぁ」と声をかけてもらったことがとても衝撃だったのです。

そのあと職場の仲間や他職場の組合員からも声をかけてもらい、自分が「使い捨て」ではなく一人の人間として大切にされていると実感するようになったと言います。

残念ですが、京都市でも働いていて自分が大切にされていると感じない、希望を感じないという人が多い、そのことがアンケート結果に表れています。

そういうなかで、一人ひとりが大切にされ、一人ひとりが主人公となる組合活動の意義はとても大きいのです。

27日、京都総評が市役所前で朝宣伝を行いました。

会計年度任用職員の処遇改善に関して、人勧は賃上げなのに、非正規職員は今年度の賃上げが検討されないのはおかしい!と民間の労働組合が憤慨して急遽取り組まれました。

それは私たちにとって大きな励ましになりました。組合の連帯の力が希望を感じるものになっています。

職場での困難に対し労働組合でできることをみなさんで大いに議論したいと思います。

よろしくお願いします。