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2014年09月03日

【ザ・しょくば】8月11・21日付

▼「電話を受け、担当が不在で電話を折り返す場合は、相手の名前と電話番号を聞きましょう」「トイレはきれいに使いましょう」―所属長から、こんな当たり前の内容のメールが、全職員宛てに送られてくる。▼この職場の4分の3は採用から1年未満の嘱託職員で、正規職員は4分の1という、いびつな状況がある。短期間で正規職員の3倍にもなる嘱託職員を採用し、公務労働とは何か、全体の奉仕者とは何かなどの指導も充分に行なえないまま走りだしたのだ。いや、こんな職場体制が考えられた時点で、公務労働の質などは後景に追いやられたのか…。▼嘱託職員の中には、前向きで真面目で仕事をしっかりこなす人もいる。彼らは、市民相手に失礼な対応や間違った指示をしている人を見かけると「同じ嘱託職員として危機感を持つ」と苦い顔で語り「失敗は自分たちでカバーする。そうしないことには市民に迷惑が掛かる」と嘆く。なぜそのような事態に陥るのか。▼この職場の状況は、非正規職員を便利使いする行政の典型だ。業務分担のバランスが取れた組織であれば、こうした事態は回避できたのではないか。職場の実態を無視した人員の定数管理による、多くの非正規職員を抱えたいびつな体制。そのしわ寄せは、〝市民への不十分な対応〟という形で市民に及ぶ。▼市民が安心して暮らせるサービスを提供するには職員が安心して働く職場であることが第一に求められる。

(なまけもの)