お知らせ・ニュース

2014年09月03日

原水爆禁止2014年世界大会in広島

核なき世界へ飛躍を 戦争の惨劇を繰り返させない

平和行進者

 原水爆禁止2014年世界大会が8月4日から6日にかけて開催されました。今年の世界大会は平日の3日間で、京都市職労からは6人の代表団を派遣しました。
 米国により日本に原爆が投下されて69年。来年は、被爆70年をむかえ、核不拡散条約(NPT)再検討会議がひらかれます。「核兵器のない世界」の実現に、足掛かりとなるよう、各国の市民運動を一丸となって強めようとよびかけられた世界大会となりました。

 草の根の市民運動で戦争させない

写真素材2

 開会総会では、2015年に開催されるNPT再検討会議に向けて、原爆投下70年となる日本のイニシアチブを発揮させようと、力強い発言が、被爆者や各国代表から続きます。3・11の原発による被害は自治体に対して保障もされず、復興もままならないまま、原発輸出のために再稼働をすすめる政府に「核被害者をつくるな」と怒りの声が、福島の被災者から語られました。

 総会に結集した全国の市民の草の根の運動は「二度と戦争を繰り返させない」の発声の下、共同行動が発展しています。

写真素材3

 開会総会に無事到着した平和行進者のなかには、京都市職労代表団の小西さんのお義母さんの姿もありました。
 2日目に行なわれた各分科会では、集団的自衛権の問題など多彩な内容で、学習を深めました。

世界の紛争なくす流れを

似島写真

 台風が接近していたこともあり、6日に行なわれた平和祈念式典は、49年ぶりの雨のなかの式典となりました。原爆が投下された8時15分には雨中のなか、参列した市民らで祈りを捧げました。広島市長が語った平和宣言は集団的自衛権の行使容認には触れることはありませんでしたが、「日本国憲法の崇高な平和主義」のもとで、戦後69年間にわたり戦争がなかった事実を重く受け止めることを指摘し、信頼と対話により、名実ともに平和国家の構築を政府に求めました。

動く分科会造船所

 閉会総会では、アンゲラ・ケイン国連軍縮問題担当上級代表からパン・ギムン国連事務総長のメッセージを代読し、被爆者が先頭に立った市民運動の意義と、それが世界の武力紛争をなくそうとする流れとなっていることを語りました。

 さらに、アメリカによるビキニ環礁での水爆実験により日本と同じ核被爆国となった、マーシャル諸島共和国のトニー・デブルム外務大臣も出席予定でしたが、出席は叶わず、代理で元上院議員のアバッカ・アンジャイン・マディソンさんが現在も続く核被害の現状と、被爆国として核兵器のない世界に責任ある行動を示して行く決意を語られ、参加者の胸を打ちました。 

広島市役所で自治体職員慰霊

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦争の記憶の継承を 平和記念資料館・被爆人形をたずねて

被爆人形の前にオーストラリア大使写真

 広島市の平和記念公園の一角にある、平和記念資料館を訪れました。
 平和記念資料館には、原爆投下直後の悲惨な光景や恐ろしさが目で見て伝わるようにと、炎と瓦礫のなかをさまよう被爆者を模した人形が展示されています。人形は、大やけどを負い、皮膚は垂れ下がり、思わず目を伏せてしまうような様相をしています。
 この被爆人形をめぐって、広島市は、館をリニューアルする機会に「実態を正しく伝える」として、人形の撤去を決めたことから、市民からは残すべきだとする意見や、被爆者からは「こんなもんじゃない」と言った声、恐怖で直視できない子どもがいるから撤去すべきといった意見など、議論が起こっています。
 ボランティアの吉田さんにお話を伺いました。「原爆ドームも戦争の惨たらしい記憶を残すべきでないといった市民の声もあったが、当時の広島市長が残すことを決断した。いま、平和を考える機会に多くの人が訪れる。ドームがなかったら印象は変わっていただろう。人形も、子どもたちが前を通るときに目を反らしたり、親が見せないようにしている姿もある。現実にあった出来ごとであることを見てほしいが、二度、三度訪れた人が『まだ人形があるんですね。印象深いから覚えています』と言ってくれる。議論が起こっていることは知っているが、なくなってしまうと寂しい気もします」と語られていました。
 「はだしのゲン」の閲覧制限なども記憶に新しいですが、政府は戦争する国へと進めようとするなかで、戦争観や歴史認識をめぐる議論も増し、戦争の記憶を継承していくことが重要な時期となっています。戦争の惨劇を繰り返さないでほしいと願うかのような被爆人形の目が印象的でした。

分科会集団的自衛権と憲法写真