2014年11月12日
【ザ・しょくば】10月11・21日付
先日、立て続けに大阪市の思想調査や組合事務所立ち退き命令が「不当」だと断罪されてきているというニュースを聞いた。橋下市長が組合役員に謝罪する姿もテレビで流れた。▼当時、自治労連の仲間の大阪市労組の書記長さんが涙をうかべて「人間の尊厳をかけてたたかえることを誇りに思う」と話しておられたことを思い出した。大阪市役所にはたらく労働者や広範な市民がたたかって労働者の団結権を守った結果だ。それと同時に橋下市長の組合に対する支配介入がいかに不当なものかということが明確になった。▼ところで、大阪の組合事務所問題が騒がれた時に私の職場の組合支部の書記局も当局の攻撃にあった。役員になって間もない私が職場から呼び出され、局長の部屋に通されると、当局の方々4人に囲まれ、組合書記局としての使用は認めない旨通告を受けたことがあった。あの時感じた威圧感、恐怖感をまだ覚えている。そういう行いこそ不当な支配介入ではないかと今にしても思うが、謝罪はない。▼冒頭の大阪市の問題でも明らかなように、公務員の労働組合といえども、憲法によって団結権も、組合としての活動も保障されているのである。それを不当に支配介入しようとするのはそれこそが今流行の「コンプラ違反」である。先に体制側が合法性を破ってきた時、労働者の側の反撃に圧倒的な正当性が生まれてくるのだ。
(カールおじさん)