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【コラム】ザ・しょくば(2025.7)
2025年7月2日
理髪店には今も昔もあらゆる情報が集中する。30年以上通い続けている理髪店で、私は2代目の好青年店主に散髪を担当してもらっている。ある首長が亀岡に家を新築したとか、四条大宮のビルが25億円で売却されそ うとか、東山の外資系高級ホテルに貸している地代で老舗料亭が左うちわにあるなど、噂以上の精度の高い情報を聞きながら談笑するのが楽しい。▼その店主が珍しく政治の話をしてきた。私が税関係の仕事をしているため「物価高騰で国民が苦しんでいるのに、なぜ消費税の減税が実現しないのか」と遠慮がちに聞いてきた。▼まさしく全野党がこの夏の参議院選の争点とすべく様々な消費減税案を訴えているが、政府は減税の財源が提起されないことから聞く耳を持たず、またぞろ給付金2万円を全国民にバラまこうとしている。国税の上振れ分を財源にして総額3兆5千億円を使うとしているが、消費税収入の1%強に過ぎない。しかも恒久的なものでなく一度切りだ。繰り返される給付金支給による地方自治体の事務負担や高コストな振込手数料の影響は計り知れない。▼先代の店主が言い残した言葉があると聞いた。「税金と死は誰しも逃れられない」。ならば各党の政策を吟味して7月20日に必ず投票しようではないか。
(バブル世代のラスタヤロウ!)
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