つながろう&声をあげよう!嘱託大集会
思いを共有して要求に
つながろう&声をあげよう!嘱託大集会
非常勤嘱託員の雇用や労働条件に関わる法「改正」は、嘱託員の雇用不安を増大させ、深刻な待遇格差の問題など、矛盾を拡大させるものです。また、非正規の置き換えを進めてきた市政運営のなかで、アウトソーシングなど、市民生活にまで影響を及ぼすものとして、懸念が増しています。
京都市職労は、一人ひとりが尊重される職場づくり、公務労働者としての尊厳を取り戻すたたかいとして位置づけ、運動を進めています。5月18日には「嘱託大集会」を開催。それぞれの思いを自らの要求にかえて直接交渉を目指すと同時に、要求実現のために仲間の輪を広げようと固めあいました。
市民生活守る嘱託員の仕事は〝財産〟
2020年4月から施行される会計年度任用職員制度は、嘱託員のなかでの雇用不安を増大させています。集会の冒頭、小林竜雄市職労委員長は「嘱託員は市民サービスの担い手として、職場では欠かすことができない役割を果たしてきた。そのことを強みにかえて運動をすすめていこう」とあいさつ。参加者からのスピーチで、5月に組合加入した上京はぐくみ室の藤井美帆さんは「嘱託員として長年働いてきたなかで、職員の方から『嘱託員が担ってきた仕事は京都市の財産だ』と言ってもらえた。嘱託であっても京都市政の担い手として仕事に誇りを持っている。私たちの働き方に自信をもって、今回の制度改正に対して、市職労の力を借りて、声を一緒にあげていきたい」と語りました。
また、左京保健福祉センターの岩佐健介さんからは、正規職員の立場から、「正規も非正規も一緒に運動をすすめていこう」と力強く訴えました。
井戸端会議の中で組合を話題に
集会は、グループに分かれて、ワークショップでそれぞれの思いを出し合いながら共有し、具体的な要求としてまとめていきました。ワークショップでは、自分たちの働き方や不安な思いなどを雇用、専門性、労働条件のカテゴリーに照らしながら、分析的に議論。「一番ほしいのは情報!早く当局の見解を示してほしい」「休暇制度など、労働条件がどうなっていくか」「経験と専門的な知識も必要で、とっかえひっかえできる仕事じゃない」「正規職員が減らされていくなかで、嘱託だけで担っている職場もある。正規職員も危機感をもっと持ってほしいし、一緒に運動をすすめていきたい」など、思いは尽きません。
集会のまとめに、山本美佳常任執行委員から「不安をなくしていくためにみんなでできること」として、「みんなの思いを詰め込んだ詳細な要求書づくり」と「要求実現のためには仲間を増やすことが大切。井戸端会議のなかで昨日のドラマについての話題にちょっと加えて、組合に誘ってみよう」と訴え、共感が広がりました。
参加者からは「孤立、分散した働き方のなかで、はじめて他の職種の嘱託員の思いが聞けた」「繋がりを広げ仲間を増やしたい。それが自分たちの要求実現にもつながる」など、多くの感想が寄せられました。