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2018年07月25日

核兵器禁止・廃絶の展望示す世界大会に期待あつまる

核兵器禁止・廃絶の展望示す世界大会に期待あつまる
原水爆禁止京都協議会事務局長 小杉 功

 8月4日から、原水爆禁止2018年世界大会が広島と長崎で行われます。核兵器禁止条約の実現から1年が経ち、朝鮮半島の情勢の変化など、世界は激動しています。今年も京都市職労から代表団を派遣し、学習を深め、運動を推進していきます。
今年の原水禁大会の意義について、京都原水協事務局長の小杉功さんに聞きました。

非核化のうねり、問われる日本政府

広島・長崎への原爆投下から73年。私たちはいま、「核兵器のない世界」に向けて歴史の新しいステージに立っています。昨年7月、人類史上はじめて核兵器を違法とする核兵器禁止条約が国連で採択され、条約採択に貢献した核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)がノーベル平和賞を受賞しました。これは、被爆者をはじめとする私たち市民社会の粘り強い運動が評価されたものです。禁止条約の批准・発効に向けた力強い流れが、国際社会で起きているなかで、4月には南北首脳会談、6月には史上初の米朝首脳会談が実現し、朝鮮半島の非核化、北東アジアの非核平和体制構築へ大きな一歩を踏み出しました。
核兵器廃絶に向けた国際的な流れが強まる一方で、核保有国と「核の傘」に依存する国々は、核兵器禁止条約に反対しています。唯一の戦争被爆国である日本の政府も、核保有国の側に立って禁止条約を拒否しています。この現状を変えなければ、核兵器はなくなりません。

ヒバクシャ国際署名で運動をすすめよう

核兵器をめぐる激動の情勢のなかで開かれる今年の原水爆禁止世界大会は、「核兵器のない世界」の実現に向けて、被爆者や市民社会、国連や各国政府との共同をいっそう強め、核兵器禁止・廃絶の展望を示す大会として期待と注目をあつめています。
核保有国や日本政府を禁止条約に参加させるには、世界の世論と運動をさらに発展させることが求められています。カギを握るのは、私たちの草の根の運動、被爆者の思いや願いがこめられた「ヒバクシャ国際署名」の運動です。今こそ「核兵器と人類は共存できない」との被爆者の声を全世界にひろげ、核兵器の禁止から廃絶へと前進するときです。世界大会への参加を心からよびかけます。