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2020年06月01日

【ザ・しょくば】2020.6.1

何事も一つに決めつけることのほうが、間違いを引き起こしやすくなるのではないかと、危惧していることがある。▼新型コロナに関する報道を見ていると、感染予防のためというより、感染源となるものをいかに排除するかが、まずあるように見えて仕方がない。▼そもそもウイルスをもらしたのは○○国だからと在日の方を目の敵にするとか、医療従事者は感染する危険が高いからとその家族にまで退職を迫るとか、感染した人を特定したり行動の一部始終を暴こうとしたりするとか。▼死亡する可能性もあることから、感染を避けたいのは当然のこと。体調が悪くなってしんどい思いをすることも、自分が感染源になることも避けたい。だからといって、自分さえよければでは感染予防にはならないはずだ。▼そんなとき、日韓関係が悪化するなかで行動を起こしている人たちの記事を読んだ。「異なる声があることを受け入れる、それを死守する姿勢が大切」。すると対話が始まる。「あとは受け手の問題」。▼対話を避けたまま排除してしまう。段階を踏むこともなく直ちに答えを出すこと、それが正しいことだと決めつける。そういう短絡的な答えだけが、さも正しいことのようにネット社会を駆け巡ってしまう。▼正しいことは一つとは限らないし、状況の変化によって変わっていくかもしれないのに。曖昧なこともありではないか。もっと対話しよう。つながってみよう。(梨田好子)