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2020年09月02日

No!長時間労働 保健師の長時間労働はもう限界

No!長時間労働
新型コロナウイルス感染症対応
保健師の長時間労働はもう限界

 京都市内で再び新型コロナウイルス感染症が拡大。連日複数の感染者が発生していることを受け、京都市は8月1日付で保健師の体制の見直しを行いました。しかしその内容は見せかけの『体制強化』に過ぎず(市職労新聞8月1日・15日合併号)、現場の組合員からは怒りの告発がありました。取材であきらかになったのは、「時間外勤務で対応せざるを得ない業務があること」「応援体制を組んで行う実施体制には限界がきている」実態でした。

医療衛生企画課の時間外勤務の実態

保健師の長時間労働の問題が、京都市会の教育福祉委員会でも取り上げられ、『医療衛生企画課の時間外勤務の状況』が要求資料として示されました。資料では、医療衛生企画課の4月~7月の時間外勤務の平均値が100時間を超え、4月、5月、7月の最大値は200時間を超えています。感染者数が増えている8月はさらに時間数が増えていることが予想されます。
コロナ対応業務では、PCR検査の結果が夕方に出ることも多く、その時間から個人や医療機関に連絡、陽性となった人への疫学調査、必要書類の作成など、勤務時間外であっても早急に対応することが求められます。そのため、感染者が増えるとその対応が深夜に及び、業務にあたっている保健師は心身共に限界を超えている状況を訴えます。「帰宅するのが12時なら早いくらい。2時、3時になることも。仕事中、何もないのに涙が出ていることがある」

時間外勤務ありきの感染者数の広報発表

京都市の感染者数の広報発表の方法も時間外勤務の原因になっていることが、取材から明らかになりました。京都市では、医療機関から出されるPCR検査の結果を夕方5時の時点でまとめ、その日の感染者数としてマスコミを通じて発表します。その後、保健師が聞き取り調査した感染者一人ひとりの詳細情報をまとめ、再度広報発表しており、それらの対応はすべて時間外勤務で行うことになります。東京では、朝9時に一旦区切り、2時~3時にマスコミ発表する方法を取ります。
時間外勤務対応ありきの京都市の方法が、長時間労働を助長していることは明らかです。

今の応援体制では限界

この間、関係部署の組織改編や保健師の応援体制で行ってきた、京都市のコロナ対応業務。その中身は、休息や睡眠時間も普通に確保できず、深夜に及ぶ長時間勤務で心身共に疲弊しきって業務を行う保健師がいることで成り立っています。
早急に対策を打たなければ、保健師のいのちも感染症対応の業務も守ることはできません。緊急的に行ってきた小手先だけの応援体制ではなく、保健師の大幅増員と、勤務間インターバルを保障できるよう早急な体制強化が必要です。京都市職労は、保健師の命と健康を守るため、民生支部と共同して緊急の交渉を行い、課題解決に向け奮闘していきます。