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2021年07月01日

【ザ・しょくば】2021.7.1.

2年前、がんが見つかった。手術後、3週間に1回の抗がん剤治療が8回、そのあと違う抗がん剤を1年。この先ホルモン療法は注射で5年、内服治療はさらに5年続く。抗がん剤の副作用を抑える薬の開発は進んでいるが、副作用の程度は個体差が大きく一様ではない。▼抗がん剤期間が終わり、徐々に体力が回復して改めて思ったこと。▼普通に歩くことができること。何かにもたれなくても座っていられること。家族のために料理が作れること。洗い物ができること。家族の服にアイロンを当てれること。部屋の片づけができること。おいしいと感じて食べれること。眠たくなって眠れるということ。子どもの宿題の音読を聞いてあげれること。洗濯ものを干せること。本や新聞が読めること。仕事があるということ。仕事に行けるということ。丸坊主になった頭を「かわいい」といってなでてくれる子どもがそばにいてくれること。▼すべてが当たり前ではないということ。▼生産性や効率性が強調されるなか、看護師歴74年の先輩のことば。「本来、人間の行動は非効率的なもの。その人その人が、人間らしく生きる営みをいつものように自分らしく行えるように援助することが看護の専門性。今、医療現場でも効率性優先の職場環境が定着化している」。▼人によって人生の節目やタイミングはいろいろ。今、自分自身生きること、働くことの原点を考える。
(ひまわり)