2021年12月07日
ザしょくば【2021.12.1&12.15】
次女が家を出て一人暮らしを始める。小さい頃は知らない人に声をかけられると泣いてしまうほどの人見知りで、こだわりも強く自分の思いを言葉にだすのが苦手な子が、この社会を一人で歩いていく日がきた。▼いずれ出ていく、と思ってはいたが一番最後では、と思っていた子が一番に出ていくのだから、なおびっくり。心配ではあるが自分の子育ての中間評価が見られるワクワクを感じるのはなぜか。▼子どもの周りには、賃金が安くて休みがない、深夜を含む長時間労働で体調が不調となり受診をしている、親の収入やバイト代もが減り学費が払えない、と嘆く友人がいる。また、韓国のポップスターの徴兵制について、活動を休止することはあり得ない、なぜ徴兵制があるのか、と姉妹で話をしている。
▼子どもたちは、この社会に対する違和感や疑問を感じている。しかし、日常の忙しさや、難題には向き合わず小ネタばかりを放出するメディアによって、その違和感や疑問がブツブツと途切れ、つながらず、問題の本質がどこになるのか見えなくされている。▼社会に出て、働くことで、さらに違和感や問題意識は膨れてくるだろう。その違和感から目をそらさず向き合って、自分たちの希望に変えて欲しい。▼子どもの頃は一緒にデモや集会に参加し、日々の会話の中でメディアリテラシー教育も私なりに行ったつもりだ。▼これからの子ども達の歩みが楽しみだ。(ドラム式洗濯機)