【人事評価】職場ミーティングや面談は適切に実施されていますか?!
今年度の人事評価の取組が始まっています。
5月から6月までは評価の「目標」を設定する期間です。この目標設定にあたり、職場ミーティングと面談を行います。
職場ミーティングでは、所属長等と職員とで「組織目標」について話し合います。
きちんと意見交換をして、職員みんなで「組織目標」を確認したかどうかがポイントです。
この組織目標から、各自の業績評価の「業績目標(貢献目標)」を設定します。
面談は、評価者である所属長等と行いますが、昨年度の評価結果も参考に、自身で設定した今年度の目標について話し合います。
日々の働きぶりを振り返り、どのように弱みをクリアして、自身の成長につなげていくかなども考える大切な機会です。
こうした職員の育成につながるような〝対話〟ができているかがポイントです。
職場ミーティングや面談をめぐっては、「職場ミーティングが実施されず、所属長が勝手に組織目標を決めていた」、「面談がなかった」などの実態が、少なくない組合員さんから寄せられています。
今年度からは、制度に対する理解をより深めるため、評価結果の「開示シート」にも面談の目的等が記載されています。
来年度から評価結果をさらに活用
来年度から人事評価結果の給与等への反映が強化されます。
一つは、昇任・昇格時に「行動評価40点以上かつ業績評価B以上」が必要となります。
また、低い評価を受けた場合に給与が減額される〝下位反映〟や分限処分などの基準に「業績評価」も加わります。今年度の評価結果をもとに反映されるので、納得できない評価結果をつけられては困ります。
人事評価制度・意見申出フォームが新設
市職労は交渉等を通じて、人事評価制度の目的は「職員の育成」と「組織の活性化」であることを市当局と常に確認し、これを逸脱する運用等については改めるよう求めてきました。
そうした中で、「納得できない」ことについて、職員個人が意見を申し出ることができる仕組みが2つあります。
自身の評価結果については、「苦情相談・苦情処理」という仕組みがあります。各局区の労務担当課や人事部が申出を受けて調査をし、必要に応じて評価者に指導をします。
2つ目は、人事評価制度に対する改善案や意見などを言える仕組みで、今年度に新しくできたものです。人事課イントラネットHPからのほか、様式を問わず文書交換でも申し出ることができます。
市職労としては公務職場になじまない人事評価制度は廃止すべきと考えますが、現在は、地方公務員法で「人事評価を任用、給与、分限その他の人事管理の基礎として活用」と定められており、実施は避けがたい情勢にあります。
そうした中でも職員本位の制度となるよう、今後も組合員のみなさんと一緒に取り組みを進めていきます。