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2014年04月01日

[ザ・しょくば] 4月1日付

▼今年度の休職発令者は82人、うち心の病によるものは59人で全体の72%に及んだ。実人数ではここ5年間で最高になる。復職者アンケートでは、休職中7割以上の職員が、復職出来るかどうか不安を感じている。職場から、所属長や上司のフォロー、あるいは職場リハビリ制度の活用や月1回の面談などが、職場から離れる孤立感が軽減され、不安軽減につながっているという。▼復職者が職場に理解して欲しい事は、「一定期間に配慮が必要なことを理解して欲しい」「腫れ物に触るような対応はやめて欲しい」「風通しの良い職場作りに努めて欲しい」などであった。▼メンタルヘルスケア指針は作られているが、職場実態は年々人員削減が進む中で余力が失われている。余力がない職場でどこまで配慮ができるのか。「快適職場のつくり方」(阿部眞雄・著)という本で職場のゆがみはなぜ起きるのかということが述べられているが「歪み」を起こす労働の特徴が7点ある。①努力に対して報酬が少ない②仕事の主人公になれない③責任が大きすぎる④支え合う仲間が少ない⑤同時に二つ以上担いでいる⑥ゆとりがない⑦生活時間に食い込んでいる。公務職場はまさにそんな状況が深刻化している。だから「成果が上がれば残業と認めます」と言う法令違反の発言が、所属長から出てくる職場風土になっているのでは…労働組合の出番です。
(安 全子)