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2014年11月12日

【ザ・しょくば】10月1日付

 「公務員は営利目的ではない住民のための仕事」…私が公務員を志望した動機だった。でも仕事をしていくうちに一体誰のための仕事なのか矛盾を感じていた。そんなとき、とある学習会で、「公務労働者も経済のしくみ、利潤追求の社会の中ではその利潤を追い求める運動から逃れられない」と聞いた。7年前、いまひとつ実感が持てなかった。最近、とある学習会で、「その利潤追求が限界にきており、市場を広げるために今まで守ってきたものや公的役割がどんどん切り崩されている」と学んだ。その瞬間、京都市が推し進めようとしている公立保育所の民間移管や、各分野であたりまえのように行われる業務委託や職員削減など、公的責任の放棄と市場化が思い浮かんだ。▼「住民生活を第一」に考えたときにそれは正しいのか。住民生活に密接にかかわる公務労働者だからこそ、根っこにある経済のしくみを学ばなければ、その矛盾の本質を捉えられなくなり、変えていくための方法も分からなくなる。精神疾患を患い、何もかも見失った時期や多くの人の支えで立ち直れた7年を経て、実感をもって理解できた。▼実は公務労働者は一番、たたかうべきとき瞬間が多い職業かもしれない。これから30数年間、いや、人生を通して学びたたかうことの連続だろう。それでいい。信じた道があり、職場にも労働組合にも信じた仲間がいる。仕事をとおして常に住民目線であり続ける。それが私の生き方だ。
(とある青年)