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2014年12月26日

【ザ・しょくば】12月21日付

 メンタルヘルスの不調に苦しむ仲間を職場でどう支えるか、という問題は極めて厳しい問題である。職場に十分な体制があれば、補ったり助けたりすることも可能だ。しかし、たとえば市税事務所のように、人員削減や、仕事の過密化が進むと余裕がなくなり、「きれいごと」は言っていられなくなる。職場の実態としては無理からぬことであるが、結果は個人責任の追求と職場からの排除である。▼しかし、考えてみれば、職場でだけではなく、家庭生活やその他の要因でも私たちはいつメンタルヘルスに不調をきたすことがあるかもしれないのだ。いつ自分の身におきてもおかしくない問題の結論が排除では希望がない。▼だから、職場でのメンタルヘルス不全の原因に対するたたかいと同様に結果に対するたたかいも重要だ。不調を抱える人も安心して働ける職場の実現が求められる。その実現の過程で私たちの人間観が問われざるをえなくなるから厳しいのだ。▼「できる」「できない」の価値観を乗り越え、それぞれの持てる力を最大限発揮しつつ協同しあえる職場、それを私たち自身が築いていかなければならない。それは夢物語ではない。現に私たちが参加し構成する労働組合自体がそういうものとして存在し、私たちが日々訓練されているからである。「個人が尊重される職場」は、私たち労働者の思想が高まらないかぎり実現できない。だから学ぶのだ。
(カールおじさん)