高浜原発再稼働 撤回 バイバイ原発3・12きょうと
東日本大震災・東京電力福島第一原発事故から5年が経ちました。収束とは程遠い現状のなかで、原発事故から5年を前にした9日に、大津地裁は関西電力高浜原発3、4号機の運転差し止めを命じました。原発事故がもたらす甚大な被害は明白であり、安倍政権の原発固執政治にNOを突きつける画期的な判決です。そうしたなかで3月12日に円山野外音楽堂で「バイバイ原発3・12きょうと」が行なわれました。
国民の声が司法を動かした
福島では、5年が経過してもいまだに約10万人の人々が避難生活を余儀なくされ、ふるさとに帰れず、原発関連死も増え続けていて、原発事故の被害はいまだに拡大しています。事故を起こした原子炉の内部もいまだに不明確で、放射性物質による汚染水がたまり続け、周辺への汚染を拡大しています。収束とは程遠い状況であり、復興はすすみません。 しかし安倍政権は原発に固執し、輸出のために再稼働を強行し、東京オリンピックを前にして福島の惨状をなかったことにしたいかのように、福島県民を切り捨てるような冷たい政治をすすめています。「県内原発全基廃炉」の要求には、「事業者が判断」と背を向け、帰りたくても帰れない実態を無視して、避難指示を解除し、賠償も打ち切ろうとします。
そのなかで、大津地裁による関西電力高浜原発の運転差し止めは、あきらめず、粘り強く声を上げてきた国民の運動がつくりだしたものです。大津地裁判決に確信をもって、運動を前にすすめていきましょう。
会場一体に原発NO
「バイバイ原発3・12きょうと」では、2100人の幅広い市民や団体が集まり、市職労からも多くの組合員が参加しました。スピーチには、日本人初の宇宙飛行士の秋山豊寛さん、関西学院大学教授の朴勝俊(パク・スンジュン)さんが登壇しました。
また、ロックバンド「ソウルフラワーユニオン」ボーカルの中川敬さんと、ピアノなど鍵盤楽器で弾き語るリクオさんによるライブも行なわれ、会場を一体にして沸かせました。
集会後は、京都市役所までデモ行進し、繁華街を行き交う観光客や市民らにアピールしました。