top of page

​記事詳細

【コラム】ザ・しょくば(2024.3)

2024年4月4日

市長選挙は、あらためて自治体の役割とは何か、そして公務の仕事はどうあるべきかが問われた選挙だった。自分自身にも何回となく問いかけた。言うまでもなく、地方自治体の役割は「住民の福祉の向上」だ。だが福祉というと狭く捉えられてしまうようにも思う。この場合の福祉とはWELL BEINGと考えるのが妥当だと思う。WELL BEINGは人間ひとりひとりが尊重されて自己実現できること(状態)という意味合いで、ざっくりいうと、「幸せ」ということだろうか。住民の幸せのための仕事、それを私たちは担っているはずだ。ただ、本当にそうなっているだろうか、そう感じられているだろうか。この間のとりくみでの組合員からのメッセージにも、市民に寄り添う市政になってほしいという願いがいくつも寄せられた。一方で、自分の仕事のありかたや市政のあり方を立ち止まって考える余裕などないという職場も多いのではないだろうか。▼私自身かつて福祉の現場で働いていたとき、日々の仕事に追われて、次の〆切りにどうやって間に合わせようか、目の前の「困ったこと」をどう切り抜けようか、ということでいっぱいいっぱいだった。そんな中でも少し俯瞰して自分の仕事のことを振り返ることができる時間が自主的研究会の場であり、組合の集まりだった。そういう少し大きな視点で考えられる場所、そんなことを安心して話し合える場所が今とても大事なことだと思う。(たあこ)

bottom of page