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【コラム】ザ・しょくば(2024.6)
2024年6月4日
親戚の叔父の町内で3世帯が町内会から脱会した。その世帯は現役の府職員と警察官と地元の市職員。地元と密着していくべき公務員が脱会したのだ。「仕事が忙しい」という言い訳にもならない理由は同じ公務員として何とも情けない。▼一年前、町内の組長がまわってきた。私の町内でも脱会する世帯があった。そうすると回覧板による情報はないし、町内の行事・子どものお祭り・運動会等に参加できない。それにゴミ集積場にゴミは捨てられず、個人で地元の市に問い合わせて個人契約するか民間業者を雇わないといけない。集積場が利用できないのは気の毒ではないかと町内で話し合い、掃除当番に加わることで集積場の利用は認めることになった。私がその世帯の立場だったら町内のゴミ集積場には出さず個人契約で民間業者を呼ぶが、当の世帯は平然と町内のゴミ集積場にゴミを出す。町内には入らないが都合の良いことには便乗する。▼町内会に入らない世帯が増えている。町会費を支払いたくない、近所付き合いが煩わしい、役をしたくないなど聞く。確かに今は自分の知りたい情報は容易に手に入る。▼しかし長年にわたりなぜ地域に町内会が存在するのかを調べることはしない。町内会に入ることが『損する』と解釈していることが本当に人として損をしていることに気づくことはない。▼「町内」を「労働組合」に置き換えてみてほしい。
(ラ・スカッシュ)
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