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【コラム】ザ・しょくば(2024.9)
2024年9月2日
松井市長の政策の具体化が盛り込まれた初の予算案が可決された。▼令和4~5年度は緊縮財政の号令のもと多くの事業が停止された。市長選前に前市長は財政健全化を達成したと宣言し、この令和6年度予算では、市長がマニュフェストで掲げた目玉事業が予算化され、緊縮財政のもと停止を余儀なくされていた事業が復活した。それぞれが各職場で熱心に議論されて必要だとされた事業であることは確かである。しかし、全体を俯瞰した時に、その優先順位は正しいものだったのだろうか。▼非正規雇用で収入が安定しない若者・子育て世代、地域の雇用を支える中小企業、物価高騰に苦しむ年金生活者…このような京都に住む人々の暮らしに寄り添った施策はどれほど具体化されたのだろうか。京都市外からの人口流入や大企業の進める大規模開発を誘導する方策に偏ってはいないだろうか。▼京都は伝統・文化・景観・観光が揃った世界を魅了する都市である。しかし、それは京都市民の豊かな暮らしの現れとして成り立っているものである。この新体制によって、京都市民が京都に住み続けたいと思うまち、暮らしが豊かなまち、安心して暮らせるまちの実現に向けてどのように前進するのか、現場にいる私たち公務員がしっかりと見守っていきたい。
(京都の片隅より)
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