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【コラム】ザ・しょくば(2025.1)
2025年2月3日
マイナ保険証で便利になり効率化も進む、と政府は喧伝してきたが、実際はどうか。区役所の国保職場では昨年12月の保険証新規発行停止以降、余計な手順が増えて業務量が増大した。以前は保険証を渡すだけで済んだのに、マイナ保険証を持つ人には「資格情報のお知らせ」を渡しつつ、マイナ保険証が読み取りできない場合の説明等をする。聞いている方も不安な表情になる。医療機関からの問い合わせも増えた。資格確認のための書類が増え、マイナ保険証のトラブルも重なり業務が煩雑となった表れだろう。▼この先も混乱の火種がい くつもある。5月から改正戸籍法で全国民に振り仮名を登録することになるが、間違いがあればマイナカードにも影響する。7月には後期高齢者医療の、11月には国民健康保険の保険証が期限切れとなるが、マイナ保険証を持つ人には紙の資格確認書は送らないので、「紙」がほしいという人の続出が予想される。マイナカードの電子証明書は5年期限だが、5年前のポイントキャンペーンでカードを作った多くの人たちが今年更新時期を迎える。更新を忘れると保険証として使えなくなる。▼市民も医療機関も自治体も皆困っている。世紀の愚策であるマイナ保険証押しつけ政策をやめ、全ての人に保険証を交付すれば何の混乱も起きない。(鉄子)
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