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【コラム】ザ・しょくば(2025.4)

2025年4月3日

一斉公募に落ちた。26年、非正規職員として働いてきたが、仕事だけでなく、経験、人生、自分、仲間、健康、信用、諸々を一瞬で失った。しかし私は仲間の力で前を向くことができた。▼一斉公募の実施で現職が不合格になったことを単なる自己責任で片づけてはならない。なぜならそれは、非正規職員の使い捨てが加速し、「雇い止め」という重大な事案を、公募の名の下に「公募の結果」として軽い扱いにすり替えたと、私は受け止めたからだ。不合格者がいる事実に、合格者も正規職員も傷ついたことも知った。▼20年以上の経験があるのに不合格になった人。業績評価がAなのに不合格になった人。仕事に対する熱意を全く逆に捉えられて不合格になったと感じている人。現職なのに応募条件が変更され応募すらできなかった人もいる。▼31人の現職が不合格となり、公募に対する非正規職員の恐怖心が増大したことから、「組合員だから落とされた」という声まで聞こえてきたが、そうではない。▼組合は、会計年度任用職員の公募上限撤廃に向けた運動を作り、市当局との交渉を行ってきた。しかし、弱い立場の非正規職員が、強い立場の市当局を動かすには、もっと組合に集まってみんなのパワーにする必要がある。今こそつながろう!声を上げよう!

(元副委員長)

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